技術解説 · 2026年九月28日
ハッシュは特定のバイト列を識別します。しかし、誰が内容を作成したか、その内容が真実か、履歴がすべて含まれるかは証明しません。
異なる役割を持つ複数の検証
- 文書のハッシュは、対象となるファイルと版を識別します。
- イベント間のつながりは、内容の変更や記録順序の途切れを見つける手掛かりになります。
- 署名された証拠パックは、保護対象の内容を署名鍵に結び付けます。
- 別途信頼性を確認した鍵によって、検証者はどの署名を受け入れるべきかを判断できます。
- 独立したタイムスタンプは、署名済みのダイジェストを時刻認証機関が示す時刻に結び付けます。
ファイルは編集できる。変更は検出できる。
ダウンロードしたファイルは編集できます。目的は、保護対象の内容が変わった場合に、元の署名とタイムスタンプによる検証が通らないようにすることです。検証者が別途信頼する鍵と時刻認証機関の証明書チェーンを用いるなら、ファイル、ハッシュ、ファイル内に埋め込まれた鍵をまとめて差し替えるだけでは検証を通せません。
検証で確認できるのは、記録の完全性と示された出所です。法的な十分性、記載内容の真偽、そもそも記録されなかった出来事まで証明するものではありません。